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まのめのロイン
第7章 正体

 男たちは死んだ。
 礼美奈がどうなったかはわからない。

 ロインは目もくれない。
 その眼差しはただ、目の前の少女にだけ注がれている。

 大石野々実。

 いや、言葉の魔物ノベルに心を与えられた少女の体。

「ロイン、会えて嬉しいわ」

「俺もだ」

 ロインはノベルが好きだ。

 奴は本の魔物なのだ。
 言葉が嫌いなはずがない。

 むしろ存在理由ですらある。

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