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彼色に染まってく…
第4章 佑貴の過去
佑貴回想中
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『なっ…
なに言ってんすか!?』
俺はすっかりビビって
逃げ出すように
古本屋を飛び出した。
あの
綺麗で大人っぽくて
清楚なイメージの
綾乃先輩が
SMなんて…
俺は完全に
からかわれたんだと
思った…
さすがに
例の古本屋には
行きにくくて…
仕方なく他の本屋で
カバーの掛かった
アダルト雑誌の
表紙を眺めていた…
やっぱ…肝心なのは
中身だよな…
そこで
3日程経ってから
また例の古本屋に
行ってみた。
そこに
綾乃先輩の姿は無く
じっくり堪能した後
今夜寝る前に
妄想の中の麻由莉に
どんなことをさせるか
想像しながら…
古本屋を出た。
『ん…?』
その古本屋の
ちょっと先には
ラブホテルが建ち並ぶ
場所があって
一軒のラブホの前に
見覚えのある姿が…
しかも
おっさんに強引に手を
引っ張られている…
ようにしか見えない。
『先輩!』
俺は駆け寄って
綾乃先輩の腕を掴む。
おっさんは
俺の姿を見ると
『ん~っ?先輩~?
まさか…お前
本物の中学生か?
いや~大人っぽいから
おじさんコスプレかと
思ってたよ~
まったく最近のガキは
怖い怖い…
ほら!
ガキは帰って寝ろ!
じゃーなっ!』
おっさんは
人目を気にしながら
酔っ払いのふりをして
去って行った…
『先輩!
なにしてんすか!?』
『佐久間くん…私…』
突然、綾乃先輩が
泣き出してしまった。
俺達はとりあえず
近くの
コーヒーショップに
入った。
『先輩…
何であんなとこに
いたんすか?』
『あの人…
SMサイトで
知り合った人なの…
ずっとメールしてて
初めて会うことに
なったんだけど…
年齢も写真も仕事も…
全部嘘で
しかも
妻子持ちだったの。
私…
騙されちゃった…』
『そもそも
何でそんなサイト…
先輩まだ中3ッスよ?
もっと自分を
大切にしなきゃ!』
『いいの…私の体…
もう…汚れてるの』
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