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第1章 幼なじみとの決別

私は
一歩後ろに下がって


もう一度

佑貴の顔を見た。



しばらく

佑貴の真剣な顔を
見つめているうちに


決心がついた。




佑貴から…
卒業しなくちゃ…



もちろんホントは

佑貴と離れるなんて
絶対嫌だ。



けど…

佑貴の負担になって
嫌われてしまう方が

もっと辛い。




色々考えていたら
泣きそうになった…


でも

ここで泣いたら
佑貴に迷惑がかかる…






大きく
深呼吸してみる。




そして私は…

少し目線を下げて


なるべく佑貴の顔を
見ないように言った。





『佑貴…

今まで頼りっぱなしで
ごめんね。

まゆが甘えてたせいで

佑貴にたくさん…
迷惑かけちゃってたんだよね。


…明日から

ちゃんと１人で
学校も行けるし…


佑貴がいなくても
全然大丈夫だからね…



だから


もうまゆのこと

負担に思わないでね…




バイバイ、佑貴！』




最後だけ

佑貴の顔を

真っ直ぐ見て




むりやり

笑顔を作った。



そして



私は

涙があふれるのを


見られないように…



走って家に帰った。