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彼色に染まってく…
第8章 新しい快感
『明日は、俺の家で
いっぱい
かわいがってあげるね


想像しながら…

1人Hなんか
しちゃダメだよ?』



昨夜、
佑貴はそう言って
帰って行った。



縛られていた腕は

多少の赤みと痛みは
あったけど

下に巻いてくれた
タオルのおかげで

ロープの痕は
ついていなかった。



もし、ママに
声が聞こえてたら…

と思うと


ドキドキしたけど


ママはいつも通りで
少し安心した。






帰って着替えてから

佑貴の家に行く。




今日の服…

ノースリーブで

淡い水色の
Aラインワンピースは


佑貴からの
リクエストだった。



確かに去年の夏は

このワンピ
よく着てたけど…


今年は初めてだし



よく覚えてるな~佑貴
…と、思いつつ



覚えててくれて、少し
嬉しかったりもする…





『麻由莉、これ持って

先に部屋行ってて』



さっき、学校帰りに
一緒に買ったばかりの

ジュースとお菓子が
入ったコンビニ袋を
渡され


佑貴の部屋に入った。




そういえば…

なんだか久しぶりに
来た気がする。




少なくとも

前回来たときは



佑貴は

ただの幼なじみで




当然まだ佑貴の秘密も

知らなかったわけで…




改めて

このベッドで毎晩
佑貴が私を妄想して…


なんて考えると



なんだか
恥ずかしくなった。





『もしも、もっと早く

佑貴の気持ちを
聞いていたら…

どうなってたかな…』




『どうも…
なってないよ』



『えっ?あ…佑貴…』




気が付くと佑貴が
ドアの所に立っていた



佑貴は

ゆっくりとベッドに
座りながら言った。



『中1だよ?

いくらなんでも…


あんなに
幼なかった麻由莉に

受け止められるような
問題じゃなかったろ?



もし、あの頃の
麻由莉に知られてたら


俺の方から
離れてた気がする…』




『よかった』




『え…?』




『だから…
佑貴の秘密知ったのが

今でよかった!


今のまゆは…
あの頃よりは

成長できてる
ってことだよね?


まゆは…きちんと
佑貴と向き合って…

佑貴を受け止めるって
決断できたよ?


それって…少しは

大人になれたって

こと…なんだよね?』



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