この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
- RyuKa -(心をあげる リライト)
第4章 あなたがいない
「でもね、タク……もし」
「もし?」
「もし、琉迦が天国じゃなくて……私たちのすぐ傍にいたとしたら?」
「……ああ」
「どうする?」
「カネ返せって言うね! オートカフェで小銭貸したままだったんでね!」
「そっか……」
「それで今日は何の用? いや、頼まれた物は持ち出して来たけど」
「ありがとう、タク。ごめんなさい、無理を言って……」
「全然! 会社で渡しちゃダメなのかよとは思ったけど」
「家で使いたかったの」
「ここで?」
「ええ、個人的な研究が……」