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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第4章 あなたがいない
「凄くはないわ。進行中のプロジェクトでもここまでは進んでいるもの。ラボで採取したデータのコピーに過ぎないわ」
「舞香たちのチーム、そこまで行ってたのか……」
「ふふ、機密はお互い様よね」
「これ、寝てるの? このマウスとか猫の意識は」
「よくわかったわね」
「大体の見当はつく……パターンの色と起伏だよね」
「そう」
「寝てるだけ?」
「いいえ。仮想空間でボディを与えてやれば動いたりもするわ。自分を本物のマウスや猫だと考えて行動する」
「記憶は?」
「あるわよ。スイッチを切っても、もう一度入れてやれば、それまでの事はちゃんと憶えてるし思い出せる。ショックを受けた事は回避しようとするし、美味しかった物はもう一度食べたがる」
「マジか……」