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- RyuKa -(心をあげる リライト)
第4章 あなたがいない
「ある。さっきも言った挿入型じゃないって点だ」
「どうやってSINにデータを転送するの?」
「五感を使う。ソフトで形成した言語思考ルーチンを視覚、嗅覚、聴覚、味覚、触覚どれにでも変換できる。で、変換した情報をその感覚を使ってSINに受け渡すんだ……ああ、でも舞香の研究はコンピュータの中だけだから関係ないか」
「ええ。でも面白いわね。もっと聞きたいな。どうしてひとつのタイプの感覚に絞らなかったの?」
「SINてさ、用途が色々だろ?」
「そうね」
「だからSINの使われ方によって必要なルーチンの複雑さが違う。単純作業向けなら少ないデータで済むし、娯楽目的の……セックスドールとして、とかだと複雑なルーチンになるから情報がデカイ」