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下剋上ラバーズ
第2章 めんどくさい隣人
俺の彼女は怪力だ。
「いって!」
とある朝、ベッドから蹴り落とされて目が覚めた。頬に触れるフローリングの冷たさに、意識が少しずつ覚醒していく。
のそのそと起き上がってベッドを見下ろすと、へそ丸出しの大の字で、沙耶はすやすやと眠っていた。
半同棲が始まっておよそ一か月。いや苦節一か月。そろそろ敷布団の購入を検討したほうがいいかもしれない。
「おい、起きろ」
ぺち、と、丸出しの腹を軽く叩いて声をかける。
「一限間に合わねーぞ」
「んー……」
が、まったく起きる気配がない。揺すっても怒鳴っても起きないくせに、授業に遅刻しそうな時間になったらベッドから飛び起きて、なんで起こしてくれなかったの、と責めるのがいつものパターンだ。
そしてこのままでは今日もおそらくそのパターン。それは避けたい。めんどくさい。
「いって!」
とある朝、ベッドから蹴り落とされて目が覚めた。頬に触れるフローリングの冷たさに、意識が少しずつ覚醒していく。
のそのそと起き上がってベッドを見下ろすと、へそ丸出しの大の字で、沙耶はすやすやと眠っていた。
半同棲が始まっておよそ一か月。いや苦節一か月。そろそろ敷布団の購入を検討したほうがいいかもしれない。
「おい、起きろ」
ぺち、と、丸出しの腹を軽く叩いて声をかける。
「一限間に合わねーぞ」
「んー……」
が、まったく起きる気配がない。揺すっても怒鳴っても起きないくせに、授業に遅刻しそうな時間になったらベッドから飛び起きて、なんで起こしてくれなかったの、と責めるのがいつものパターンだ。
そしてこのままでは今日もおそらくそのパターン。それは避けたい。めんどくさい。