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下剋上ラバーズ
第2章 めんどくさい隣人

「沙耶」
俺はベッドに乗り上げると、寝息を立てる沙耶にまたがった。
寝相が悪いせいで色気には欠けるが、久々に女を組み敷くこの征服感。良い。
俺は、パジャマから覗く沙耶の腹に手を這わせた。脇腹のあたりをゆるゆる撫でると、こそばゆいのか時折体がピクリと跳ねる。
「起きろ沙耶」
「……んー……」
「起きねえと……このまま襲うぞ」
俺は沙耶の耳元でそう囁いて、耳の縁を舐めた。その瞬間。
視界がぐるりと反転した。
「私の上に乗るな……」
「おはようさっさと支度しろ」
ぎろり、と鋭い眼光で見下ろしてくる。俺に乗られるのがそこまで嫌なのか、と思うとやっぱり解せないが、ひとまずミッションクリア。
「……ん? やっば! メイクする時間ない!」
しばらく寝ぼけ眼で俺を睨んでいたが、時計を見るや否や俺の上から飛びのいて、あわあわと支度を始める沙耶の後ろ姿にため息をつく。
こいつ、俺がいなかったら今頃どうなっていたんだろう。
俺はベッドに乗り上げると、寝息を立てる沙耶にまたがった。
寝相が悪いせいで色気には欠けるが、久々に女を組み敷くこの征服感。良い。
俺は、パジャマから覗く沙耶の腹に手を這わせた。脇腹のあたりをゆるゆる撫でると、こそばゆいのか時折体がピクリと跳ねる。
「起きろ沙耶」
「……んー……」
「起きねえと……このまま襲うぞ」
俺は沙耶の耳元でそう囁いて、耳の縁を舐めた。その瞬間。
視界がぐるりと反転した。
「私の上に乗るな……」
「おはようさっさと支度しろ」
ぎろり、と鋭い眼光で見下ろしてくる。俺に乗られるのがそこまで嫌なのか、と思うとやっぱり解せないが、ひとまずミッションクリア。
「……ん? やっば! メイクする時間ない!」
しばらく寝ぼけ眼で俺を睨んでいたが、時計を見るや否や俺の上から飛びのいて、あわあわと支度を始める沙耶の後ろ姿にため息をつく。
こいつ、俺がいなかったら今頃どうなっていたんだろう。

