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下剋上ラバーズ
第3章 「抱かせて!」
「……ん、濃い」

 こくん、と軽く嚥下したあとの第一声がそれだった。

絶対不味いはずなのに、まるでオレンジジュースでも飲むみたいに美味そうに飲み下すのだからどうしようもない変態だ。

 変態、と罵ってやろうと思ったが、呼吸が乱れているせいで叶わなかった。

整えるため、吐いて、吸ってを繰り返していたら、沙耶がのしかかってきて、俺の目の前で口を大きく開ける。

精液をきれいに飲んだことを示したいらしかった。そうして目を閉じて唇を重ねてくる。

 ちゅ、ちゅ、と、俺の呼吸が整うのを待つように、何度も優しく唇をついばまれた。

その柔らかさに誘われて舌を出したら、沙耶はそれをいとおしげに吸い、うっとりと自分の舌を絡ませる。

 ……隙あり。

「んんっ!」

 キスに夢中になって、がら空きになっている沙耶の秘部に手を伸ばした。

今日初めて触れたそこはすでにぐずぐずに濡れて、少し指で割れ目をなぞるだけで、くちゅ、と卑猥な音がする。



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