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夢想姫の逃避録
第8章 おいで
月日は流れて、あれから2ヶ月が経った。

ユウガからもらった四つ葉のクローバーの指輪は枯れてしまうのが残念だと思って、押し花にした。
そこから紙と透明なフィルムを使って本に挟む栞として、残すことになった。

本物の指輪はもうちょっと後になっちゃうけど、必ず用意するって言われている。
どんな指輪なのか緋奈は楽しみだった。

「何してんの?」
「ん、夕飯作ってるよ!」
「お?今日は何かな?♪」
「今日はオムライスだよ!」
「作れんの〜?」
意地悪そうにニヤニヤ笑いながら聞いてきた。

「つ、作れるよ!教えてもらったしね!」
「じゃあ俺も手伝お!サラダ作っとくからそっちよろしく!」
「はーい!」

フライパンで卵を入れた時だった。

ジュッ…

「あっつ!! 」
指を火傷してしまった。
どうしよう……すごく痛い……

緋奈の大きな声を聞いてユウガは心配そうに飛んできた。

「おい!大丈夫か!? すげえ指赤い……火傷した?」
涙目で顔を歪ませながら緋奈は頷いた。

「ちょっと待ってろ…」
「ユウガあ……」
痛みで堪らずユウガに泣きついた。

ユウガは緋奈の手を取ると、もう一方の手をかざした。

あの時みたいに、緑色の光が緋奈の手を包み込んだ。
綺麗……
そう思ってると、たちまち痛みも引いて、赤くなっていた火傷の跡もすっかり無くなってしまった。

「はい。これでもう大丈夫」
「ありがと……ごめんね……?」
「気にすんな。これくらいどうってことないから!でも今度は気をつけろよ?」
「うん!……あっ……卵焦げた……」
フライパンの中で焦げて真っ黒になった卵を見てユウガは大笑いした。

「また作り直しだな(笑)」
「卵無駄にしてごめんなさい…」
「仕方ない(笑)」
ユウガから卵を1個受け取って、その後もう一度作り直した。
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