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夢想姫の逃避録
第8章 おいで
どうしよう……緋奈は動揺が隠せなかった。
これがユウガの黒魔法…ってやつなのかな?
人を1人殺しちゃってたよ……
それでいいの……?

ガチャッ…

あ!ヤバい…ドアさらに開いちゃった……

「!? 緋奈!?もしかしているのか!?」

ユウガの声に反応して身体がビクついた。

咄嗟に「ユウガ!ここにいたの!? い、一緒におやつ食べよ!用意できた……からさ!」
嘘をついた。
夕食後におやつってなんだよって思いながらも緋奈は嘘を貫き通すことにした。
でもバレたかも……

ドキドキしていると、いつものユウガの明るい声で「こんな時間に!?(笑)まぁいいや。すぐ行くから!!」って返事が来た。
バレてない……?
でもおやつ準備していない!準備しなきゃ!

緋奈はユウガに早く来るように促してから走ってキッチンまで戻った。

バタバタしながらお皿にマシュマロやポテトチップスを盛り付けた。
動揺はまだしている。
だって……ユウガが黒魔法みたいなの使って人を平気で殺しちゃったんだもん……
動揺しちゃうよ……。

震える手で用意をしていると、後ろからユウガに抱きつかれた。
深いハグだった。
緋奈は心臓の鼓動が聞こえちゃうんじゃないかとか色々心配した。

「ゆ、ユウガ……どうした…の?」
「ん、何でもない」
「何でもないわけないじゃん」
「……緋奈が愛おしくなって抱きしめたくなっちゃった。ただそれだけ」
ユウガの腕にそっと手を重ねて触れた。
結構強めに抱きしめられてる……。

そういえば、言ってたよね。緋奈は誰にも渡さないって、指1本触れさせないし、見せたくないって……。
ユウガは必死に緋奈を守ろうとしてくれているんだ。
この幸せな生活が崩れないように、誰にも邪魔されないように、緋奈がまた連れ戻されて壊されないように……
守ってくれているんだって。

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