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夢想姫の逃避録
第8章 おいで
「ユウガ……」
「大丈夫。緋奈は俺が守るから。もう何にも心配すんな」
「……突然どうしたの?(笑)でも…ありがとう…」
目一杯の笑顔でユウガに微笑んだ。
ユウガはそんな緋奈の笑顔を見ていつもの優しい笑顔を向けてくれた。
本当は優しいの。
ユウガは緋奈にだけ、ここまで優しくしてくれるの。
緋奈が2度と傷つかないように、傷つけられないように、一生懸命守ってくれているの。
緋奈は今日知ったよ。
ユウガの黒魔法は、緋奈のために、緋奈を守るために使っているんだって。
「緋奈どうしたの?泣いてるの……?」
「泣いて…ない…っく…ひっく…」
「緋奈は泣き虫だな?そんなところも可愛くて好きだけどな!」
「だって……」
「おいで?俺はここにいるから。ほら、こっちおいで?」
後ろから抱きしめる手をほどくと、笑って手を広げて待ち構えてくれた。
緋奈はユウガの腕の中に飛び込んだ。
あったかい……。
ユウガの手にはもうあの真っ黒い炎は無い。
そこにあるのは、あったかくて、ゴツゴツした男の人の大きな手だった。
「震えてるけどどうした…?」
「なんでもないよ。ユウガの腕の中にいるとき、いっつも幸せな気分になるから…ユウガのこと思うと、大事にされてるんだって……そう思って震えちゃうの」
「なんだそれ(笑)おかしな奴だな!(笑)」
「本当…だよ…」
「わかってるって。緋奈の居場所はここだから。いつだってここが緋奈の居場所なんだからな」
「……ありがとう」
「緋奈は俺が守るから…もう何にも心配しなくていい……」
大切にされているんだ。
ユウガに守られて、愛されているんだ。
それは緋奈にとってこれ以上ない幸せだった。
おいで?って響きとっても大好き。
緋奈は誰にも受け入れられたことなんてなかった。
ユウガはここが緋奈の居場所だって、おいでってそう言ってくれる時、実感させてくれるの。
緋奈は静かに泣きながら、ギュッと抱きしめていてくれるユウガの服を掴む手の力を、少しだけ強めた。
「大丈夫。緋奈は俺が守るから。もう何にも心配すんな」
「……突然どうしたの?(笑)でも…ありがとう…」
目一杯の笑顔でユウガに微笑んだ。
ユウガはそんな緋奈の笑顔を見ていつもの優しい笑顔を向けてくれた。
本当は優しいの。
ユウガは緋奈にだけ、ここまで優しくしてくれるの。
緋奈が2度と傷つかないように、傷つけられないように、一生懸命守ってくれているの。
緋奈は今日知ったよ。
ユウガの黒魔法は、緋奈のために、緋奈を守るために使っているんだって。
「緋奈どうしたの?泣いてるの……?」
「泣いて…ない…っく…ひっく…」
「緋奈は泣き虫だな?そんなところも可愛くて好きだけどな!」
「だって……」
「おいで?俺はここにいるから。ほら、こっちおいで?」
後ろから抱きしめる手をほどくと、笑って手を広げて待ち構えてくれた。
緋奈はユウガの腕の中に飛び込んだ。
あったかい……。
ユウガの手にはもうあの真っ黒い炎は無い。
そこにあるのは、あったかくて、ゴツゴツした男の人の大きな手だった。
「震えてるけどどうした…?」
「なんでもないよ。ユウガの腕の中にいるとき、いっつも幸せな気分になるから…ユウガのこと思うと、大事にされてるんだって……そう思って震えちゃうの」
「なんだそれ(笑)おかしな奴だな!(笑)」
「本当…だよ…」
「わかってるって。緋奈の居場所はここだから。いつだってここが緋奈の居場所なんだからな」
「……ありがとう」
「緋奈は俺が守るから…もう何にも心配しなくていい……」
大切にされているんだ。
ユウガに守られて、愛されているんだ。
それは緋奈にとってこれ以上ない幸せだった。
おいで?って響きとっても大好き。
緋奈は誰にも受け入れられたことなんてなかった。
ユウガはここが緋奈の居場所だって、おいでってそう言ってくれる時、実感させてくれるの。
緋奈は静かに泣きながら、ギュッと抱きしめていてくれるユウガの服を掴む手の力を、少しだけ強めた。