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夢想姫の逃避録
第3章 大輪の花
白馬の王子様はある女の子を探していました。
それはそれは必死に、死に物狂いでその女の子を探していました。
そして、ついにその女の子を見つけ出しました。
しかし、その女の子は人間に酷くボロボロにされ、意識を失って倒れ込んで動けなくなっていました。
今にも死んでしまいそうでした。
王子様はすぐにその女の子に駆け寄ると、抱きかかえて、誰の手の届かない安全な場所まで連れて行く事を心に決めました。
「やっと見つけた。おいで、俺の大事なお姫様……一緒に行こう……。もう覚めることの無い夢の世界へ。誰にも壊されずに、ずっとずっと……俺と幸せな夢を一緒に見よう。もう大丈夫だからな…。これからは、何があっても俺が守り抜くから……俺が側にいるから……もう寂しくないよ?もうこんな思い、絶対させないから……このまま永遠に眠り続けよう……深く、深く、もう誰にも見つから無い程、手が出せ無い程、深い夢の中へ……」
王子様は動かないボロボロの女の子……いや、お姫様の髪をそっと撫でました。
まるで最愛の人を見守るように優しい眼差しで見つめ、きつく抱きしめたままそっと笑い、お姫様にしか聞こえないくらい小さな声で、愛を囁きました。
「緋奈……愛してる………」
それはそれは必死に、死に物狂いでその女の子を探していました。
そして、ついにその女の子を見つけ出しました。
しかし、その女の子は人間に酷くボロボロにされ、意識を失って倒れ込んで動けなくなっていました。
今にも死んでしまいそうでした。
王子様はすぐにその女の子に駆け寄ると、抱きかかえて、誰の手の届かない安全な場所まで連れて行く事を心に決めました。
「やっと見つけた。おいで、俺の大事なお姫様……一緒に行こう……。もう覚めることの無い夢の世界へ。誰にも壊されずに、ずっとずっと……俺と幸せな夢を一緒に見よう。もう大丈夫だからな…。これからは、何があっても俺が守り抜くから……俺が側にいるから……もう寂しくないよ?もうこんな思い、絶対させないから……このまま永遠に眠り続けよう……深く、深く、もう誰にも見つから無い程、手が出せ無い程、深い夢の中へ……」
王子様は動かないボロボロの女の子……いや、お姫様の髪をそっと撫でました。
まるで最愛の人を見守るように優しい眼差しで見つめ、きつく抱きしめたままそっと笑い、お姫様にしか聞こえないくらい小さな声で、愛を囁きました。
「緋奈……愛してる………」