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夢想姫の逃避録
第7章 知らなくていい

部屋に散乱した服を身につけて、ベッドに入った。

ユウガは相変わらず緋奈を包み込むように抱き寄せてくれる。
顔が近くて思わずふふっと笑って、まつ毛を伏せた。

「どうした?」
「なんでもないよ♪」
「顔が近くて恥ずかしくなっちゃった?」
「ふふふ♪」
「その笑った顔は当たりだな(笑)」
「うん、ばれちゃった(笑)」
「緋奈は分かりやすいからすぐ分かるよ」
緋奈の髪をするりと撫でられた。
撫でられた感覚が少しくすぐったく感じて思わず肩をすくめてしまった。
その様を見てユウガはまた屈託のない笑顔で緋奈を笑った。

「本当、可愛いな〜」
「可愛くないけどありがとう……//////」
本当は可愛いって言われてとても嬉しいんだ。
だから照れるけど、笑顔でお礼を言う癖をつける事にした。
笑顔でありがとうって言ってくれるのがいちばん嬉しいって、ユウガがそう言うから。

「ユウガ…」
「ん?」
ユウガは少し不思議そうな表情をしていた。

「ユウガは緋奈の事迎えに来てくれたっていうか……助けに来てくれたっていうか……とにかく、来てくれたじゃん……?」
「うん」
「なんで緋奈の事助けに来てくれたの……?どうして緋奈にこんな尽くしてくれるの?」
今思えばユウガの行動は謎だった。
いきなり現れて、俺は味方だよって言ってくれて、愛してくれた。
あの時は緋奈も死にたくて仕方がないくらい弱っていたから、元の世界から逃げるようにここに来て、ユウガに理由もよく聞けずに愛された。でもやっぱりどうしても知りたかった。

「そうだな〜なんでだろうな〜?」
「真面目に答えてよー……」
「ひとつ言えるのは、ずっと前から緋奈のことを愛していた。かな?」
緋奈にはよくわからなかった。
ずっと昔ってどれくらい前?
しかも、あの夜の事も緋奈はまだ覚えてるし気になっている。
頭の中が混乱していると、ユウガは「もう遅いし、今日はもう寝たら?おやすみ♪」って優しく微笑んでその腕の中に緋奈を閉じ込めた。

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