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夢想姫の逃避録
第7章 知らなくていい
強制終了。
逃げられた。
緋奈は悶々としながら「おやすみ」を返して瞳を閉じた。
でも緋奈には聞こえた。
ユウガが緋奈の頭を撫でながら、安心感のある低い声で囁いていたから。
「何も知らなくていいよ。何も知らない方が幸せだから…俺の事も、元の世界も、あの時のことも全部……緋奈は知らなくていいし、たとえ思い出せなくっても俺は構わない……変わらず…愛してる……」
ユウガ……?
一体何のこと……?
何を言っているの……?
教えてよ………