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蜜刻に揺れて
第1章 change the neworld
ラインクリエイティブチーム用にパーテーションで仕切られた其処はオシャレなデスクとパソコンが並んでいた。
「おはよう!九時になったら挨拶するから、とりあえず席は其処な」
健作の左斜め前の隣。
左側には既に女の子が座っていた。
「初めまして…」
「おー、やっと来た」
挨拶を遮ったのは聞き覚えのある声。
デスクに近づいてきた男に見覚えもあった。
「航平!営業として頼りにしてますー」
航平こと、清水 航平は営業で入った同期だった。
馬の合う航平とはすぐに打ち解けて、ざっくばらんな関係を築いた。
静が店舗配属になってからも、一定の交流は変わらなかった。
「雅希と別れたんだって?」
裏表のない航平との付き合いは楽だが、こういうときの配慮のなさは如何なものか。
「お陰様で、先々週の金曜日に綺麗さっぱり振られましたよ」
「そっか、で、次はどうする?」
「しばらくいいわ…」
切り替えが速すぎると苛立ちよりも呆れてため息が溢れた。
時計が9時を指すと健作の一声でラインCが顔を揃えた。
課長は健作、営業は静と航平を含む7人、事務は静の左に座っている植田美和子ともう一人の計9名で始動した。
「おはよう!九時になったら挨拶するから、とりあえず席は其処な」
健作の左斜め前の隣。
左側には既に女の子が座っていた。
「初めまして…」
「おー、やっと来た」
挨拶を遮ったのは聞き覚えのある声。
デスクに近づいてきた男に見覚えもあった。
「航平!営業として頼りにしてますー」
航平こと、清水 航平は営業で入った同期だった。
馬の合う航平とはすぐに打ち解けて、ざっくばらんな関係を築いた。
静が店舗配属になってからも、一定の交流は変わらなかった。
「雅希と別れたんだって?」
裏表のない航平との付き合いは楽だが、こういうときの配慮のなさは如何なものか。
「お陰様で、先々週の金曜日に綺麗さっぱり振られましたよ」
「そっか、で、次はどうする?」
「しばらくいいわ…」
切り替えが速すぎると苛立ちよりも呆れてため息が溢れた。
時計が9時を指すと健作の一声でラインCが顔を揃えた。
課長は健作、営業は静と航平を含む7人、事務は静の左に座っている植田美和子ともう一人の計9名で始動した。