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蜜刻に揺れて
第10章 still miss u
ゆるゆると肌を撫でられもどかしい快楽の細波が生まれていく。

触れられた箇所に灯された情欲の火。

それと同じものが竜の瞳にも揺らめいている。

静はその頬にそっと手を伸ばす。

竜はその手に自分の手を重ねる。

「何?」

「好きって以外に何て言葉にしたらいいかわからない」

溢れてくる想いが言葉にならないと伝わらない気がして。

竜はふっと目を細める。

「好きって英語でI miss youっていうじゃん?」

「うん」

「好きって以外の訳し方がいっぱいあってさ、俺が静に言うなら…''いなくならないで''…どう?」

「''何処にも行かないで''…でしょ?」

微笑む静の瞼にキスを落とすと、十二分に泥濘んだ蜜洞を竜がゆっくりとわり挿っていく。

ゆっくりと、ゆっくりと割開かれて、隙間を埋めていく感覚はお互いを支配していく。

「…っふぅ…ンッ…はっ…いっ…はぁ…」

「動きたい…っけど…このままでもいい、かも…」

どくどくと静の内で脈を打つ竜自身は今にも暴発しそうだ。

堪える竜の額に浮かぶ汗の滴すら愛おしい。

「っは、試してんの?」

「何を?」

「締め付けた」

「我慢して、もっと竜を感じたいの」


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