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蜜刻に揺れて
第10章 still miss u
瞼が重い。
それ以上に身体が重い。
寝返りをうつのも辛い程で、それでも目の前にある大きな背中に自分がつけた爪痕を見つけると自然に舌先が伸びてしまう。
赤く滲んだそれはいつか消えてしまう。
「…っん…なーに、イタズラしてんの?」
肩越しに振り向く竜。
「…痛い?」
「気持ちイイ」
「…ヘンタイ……ごめん」
ちろちろと舌先で労わる様に舐める。
「誘ってんの?」
「…もう4時過ぎてるよ?」
チッと舌打ちをしてベッドを出ていく竜。
シャワーを浴びて戻ってくると、デイパックにパスポートと財布と携帯の充電器を投げ入れる。
「…着替えは?」
「向こうで買えるもんは持ってかない」
竜のスマホがサイドテーブルで震える。
画面に表示された名前に竜の表情が陰る。
「…玄関まで見送る…」
「立てんの?」
「立てるっ、よっ…?」
上半身を起こした物のベッドの端に下ろした足に力が入らない。
にやっと笑う竜。
「生半可な抱き方はしてないからな、行ってきます、ちゃんと鍵かけといて」
立ち上がれない静をベッドに残して、ひらひらと手を振って寝室を出て行く竜はそのまま飛行機に乗って行ってしまった。
「…っなっ、にっ、これ…」
一眠りしてシャワーを浴びに浴室へ向かった静は鏡に映った体を見て驚愕した。
それは身体の至る所に点けられたキスマークだった。
それ以上に身体が重い。
寝返りをうつのも辛い程で、それでも目の前にある大きな背中に自分がつけた爪痕を見つけると自然に舌先が伸びてしまう。
赤く滲んだそれはいつか消えてしまう。
「…っん…なーに、イタズラしてんの?」
肩越しに振り向く竜。
「…痛い?」
「気持ちイイ」
「…ヘンタイ……ごめん」
ちろちろと舌先で労わる様に舐める。
「誘ってんの?」
「…もう4時過ぎてるよ?」
チッと舌打ちをしてベッドを出ていく竜。
シャワーを浴びて戻ってくると、デイパックにパスポートと財布と携帯の充電器を投げ入れる。
「…着替えは?」
「向こうで買えるもんは持ってかない」
竜のスマホがサイドテーブルで震える。
画面に表示された名前に竜の表情が陰る。
「…玄関まで見送る…」
「立てんの?」
「立てるっ、よっ…?」
上半身を起こした物のベッドの端に下ろした足に力が入らない。
にやっと笑う竜。
「生半可な抱き方はしてないからな、行ってきます、ちゃんと鍵かけといて」
立ち上がれない静をベッドに残して、ひらひらと手を振って寝室を出て行く竜はそのまま飛行機に乗って行ってしまった。
「…っなっ、にっ、これ…」
一眠りしてシャワーを浴びに浴室へ向かった静は鏡に映った体を見て驚愕した。
それは身体の至る所に点けられたキスマークだった。