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蜜刻に揺れて
第12章 Betrayal
ケーキのお皿を取り上げて置くとそのまま済し崩しにその場で襲われた。

汗を流したばかりの身体は直ぐまた汗まみれになり、散々喘がされてイカされると、そのまま横抱きにバスルームへと運ばれた。

洗うと称してまたイカされる。

竜もバスルームで吐精しシャワーで流すだけの後処理の手軽さにご満悦だった。

気付けば夜が始まろうとしていた。

やっとまともな食事にありつく。

「明日の生放送、見て」

「?うん、何かあるの?」

「まあね」

何かを企んでいるやんちゃな瞳。

「明日何時に出るの?」

「9時、だからあと14時間」

「えっ?!」

「あと何回する?俺的にはまだまだ全然イケるんだけど」

「ま、だまだって…」

「空腹も満たされたし、準備運動もしたし、ベッド行く?」

「行、かないよ!」

「ふーん、じゃあここでする?」

ガタッと椅子から立ち上がる竜に、静は軽く目眩を覚える。

「静がシたそうな顔してるのが悪い」

責任転嫁され、反論の声はキスに飲み込まれた。

トイレ以外のすべての場所で竜は静を犯した。

蕩ける様な甘い台詞と、一つに溶け合う様なセックス。

拒み切れないのは竜が中にいる愛おしさに勝るものがないから。

その笑顔が自分だけのものだという優越感と、誰も知らないこの秘密の時間に溺れているから。


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