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蜜刻に揺れて
第5章 Fearlessmile
フローリングをガタつかせてアラームが鳴り響く。
何時もの定位置に手を伸ばすのに、ある筈の古い携帯がない。
しょうがなく身体を起こすと見慣れた景色に見慣れない衣服がソファーの背に掛けてあった。
「何あ、れ…っ!!」
一気に記憶が逆再生され、後ろを向くと証拠の品が横たわっていた。
両手で何とか声を塞ぎ、まじまじとその寝顔を見つめてしまう。
あどけない寝顔に見惚れてしまった自分に呆れながらそっとベッドから抜け出て出勤の支度を始めた。
洗面所で歯ブラシを咥えてから気付いた自分の様子。
ブラとショーツ、プラス胸元に散らばる紛れもないその紅い痕。
顔から湯気でも出ているんじゃないかと、顔を手で扇ぎ冷たい水で洗った。
困った時のカーキののシャツワンピに袖を通し、最寄りのカフェでモーニングを済まそうとそそくさとメイクをし、腕時計を身につけ、鞄を手に取る。
スマホを探すとベッド脇のサイドテーブルに見つけた。
「ハナコちゃん、サイテー」
手に取ったスマホがその声に辛うじてラグの上に落ちる。
「あっ、おっ、はよーございマス」
「イッたら寝るってのは男だから許されるの、解る?」
穴があったら入りたい…静はその場で渋い表情で固まった。
何時もの定位置に手を伸ばすのに、ある筈の古い携帯がない。
しょうがなく身体を起こすと見慣れた景色に見慣れない衣服がソファーの背に掛けてあった。
「何あ、れ…っ!!」
一気に記憶が逆再生され、後ろを向くと証拠の品が横たわっていた。
両手で何とか声を塞ぎ、まじまじとその寝顔を見つめてしまう。
あどけない寝顔に見惚れてしまった自分に呆れながらそっとベッドから抜け出て出勤の支度を始めた。
洗面所で歯ブラシを咥えてから気付いた自分の様子。
ブラとショーツ、プラス胸元に散らばる紛れもないその紅い痕。
顔から湯気でも出ているんじゃないかと、顔を手で扇ぎ冷たい水で洗った。
困った時のカーキののシャツワンピに袖を通し、最寄りのカフェでモーニングを済まそうとそそくさとメイクをし、腕時計を身につけ、鞄を手に取る。
スマホを探すとベッド脇のサイドテーブルに見つけた。
「ハナコちゃん、サイテー」
手に取ったスマホがその声に辛うじてラグの上に落ちる。
「あっ、おっ、はよーございマス」
「イッたら寝るってのは男だから許されるの、解る?」
穴があったら入りたい…静はその場で渋い表情で固まった。