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蜜刻に揺れて
第9章 Craving Desert
竜はニッと笑うと静を横向きに抱き上げた。

「えっ、竜、ちょっ、重いからっ!」

「黙って抱かれろって」

静はその首に手を回してしがみつく。

ドアの前に立つと竜の指先はドアノブを軽く掠めるばかりで開く気配がない。

静はクスッと笑うと左手でドアを押した。

「サンキュー」

「ん」

目が合えば自然に微笑む。

「はい、着いた」

軽くベッドに静を放り投げる。

スプリングに少し弾んだ静が身を起こすより先に竜がのし掛かってきた。

「キス、する?それとも脱ぐのが先?」

「両方」

チュッと唇を啄むと、下唇を食まれる。

万歳の格好でカットソーが抜き取られた後には、濃厚な口づけが待ち構えていた。

口唇を割って忍び込んで来た竜の温かい舌に、静も応えるように舌を絡ませる。

竜の手は首筋を辿り鎖骨を撫でて、下へと下りていく。

「りゅ…ぅ…も…はっ…脱…で…」

口内を弄られながら、何とか言葉を繋いだものの竜は回した手でブラのホックを外し、隙間から手を差し込んで揉みしだき始める。

「…っん…っはぁ…ぅ、ンンッ…」

竜の指先が乳首を捏ね始めると、身体中の血が沸騰する様に熱くなる。


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