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eyes to me~ 私を見て
第46章 波乱のミュージックスタイル②
「西野さん……?」
「皆さん、いらっしゃらないんですかぁ?」
鼻にかかる甘い声で由清のすぐ横に来て同じ様に壁に凭れると上目遣いで見つめて来た。
「うん……西野さん、もうすぐ呼ばれるんじゃないの?」
「ええ!それまでお話しても良いかしら?」
「……構わないけど」
西野は長い巻き毛を指で弄びながら、つつ、と由清に近付くと小さな声で囁いた。
「プリキーさんて……もう一人、メンバーさんが居たわよね?」
「うん……それが何か?」
由清はその目の中に警戒の色を浮かべた。