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eyes to me~ 私を見て
第46章 波乱のミュージックスタイル②
「私……プリキーさんの中では貴方が一番好きなプレーヤーかも……」
西野は由清の指を離さずに頬を染めて小さな声で言った。
「そうなの?ありがとう……光栄です」
由清は柔らかく微笑む。
「私の……バックのドラムに抜擢したい位だわ……」
「……?」
西野は、瞳を潤ませて、自分の白い手を由清の指から腕に滑らせると、僅かに身体を由清に傾けた。
「この腕が欲しい……な――んてね」
「……お戯れも程ほどにしないとね」
由清は鉄壁の笑顔で西野をかわすと、そっとその手をほどいた。