この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第46章 波乱のミュージックスタイル②



『どうした……そんな顔をして』

 優しい指が頬を撫でる。
 その指を美名は握り、口づけた。

 夢でも良い……
 今は、こうして大好きな人を感じていたい……

『美名……』

 顎に手をかけられて、綾波の顔が近付いて来た。
 サラリと髪が触れた時、目を閉じたが、唇に触れる感覚が無く、美名は再び目を開ける。
 綾波は美名から離れて、空間に浮いて立っていた。

『剛さん……?』
『美名……俺は……お前を抱きしめる資格がない』
『な……何故?剛さんは、私を命懸けで守ってくれたわ!』

 綾波は悲しげな瞳をして首を振る。

『な……何故そんな事を言うの?私を離さない、て言ったじゃない!』

 立ち上がり手を伸ばそうとすると、またグラリと揺れてしまい、ソファにしがみついた。
 綾波はだんだん遠くなる。

『待って……待って!そんなの許さない!
 ……好きなの……愛してるの……!剛さん――っ!』

 綾波の姿が点まで小さくなり、忽然と消えて美名は泣き崩れた。




/1955ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ