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eyes to me~ 私を見て
第47章 波乱のミュージックスタイル③
真理はムッとして、由清に詰め寄る。
「……何だよ何だよっエラソーに!お前はリーダーか何かかよっ」
「うん。志村さんに任命されたからね。俺がリーダーだよ」
サラリという由清の言葉に真理は色を失った。
「なっ……な――んだって!?俺は何も聞いてないぜ――!」
「まあまあ」
噛みつかんばかりに顔を近付けて怒鳴る真理の口撃を、スティッキを構えて塞き止める。
「――まあまあ、じゃねーよ!お前、最近やけに超然としてるじゃんかよー!
か――っ気に入らねえ――!」
「じゃあ、真理がリーダーやってくれるの?……真理には向いてないと思うけどね、俺は」
「何だって――!?この――!」
真理は由清の頬を思いきり掴み引っ張るが、由清も負けじとやり返す。
二人は痛みに耐え睨み合い、つねり合う。
「ふ……二人とも……止めなさいよ……」
美名が困り果てていると、笑顔の西野が近付いて来た。
「……未菜……ちゃん?」
美名は思わず身構える。