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eyes to me~ 私を見て
第47章 波乱のミュージックスタイル③
「スタッフさんの話、まだ終わらないみたいねぇ……私のリハも、こんな感じで長引いたわよ」
スタッフ達は難しい顔をして何やらまだ言い合っていた。
それを良い事に、西野は去る様子はない。
このまま、なしくずし的に会話を続けたらまた流されてしまう様な気がするが、拒否のしようもない。
困って真理達に視線を送るが、二人のつねり合いは首の絞め合いに発展していて、こちらの様子は全く目に入っていないようだ。
「……美名ちゃんのマネージャーさん……」
「――えっ?」
「凄く格好いい人だよね――?
クレッシェンドのマネージャーしてた人でしょ?」
「う……うん」
心臓がバクンと鳴る。
西野は、一体何を言おうとしているのか。
只の世間話なのか、それとも……