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eyes to me~ 私を見て
第47章 波乱のミュージックスタイル③
志村はプリキーの楽屋の前で深い深い溜め息を吐いた。
中へ入ったら、溜め息など付いてはならない。
美名は、一時的に声は出なくなってしまったが、その瞳には力が宿っている。
筆談で、「志村さん、心配しないで」と書いてよこした。
そんな美名をボンバーダイアモンドのメンバーが心配して
「効けばいいけれど……」と、髑髏川が加湿器を持ってきてくれたが、それにも笑顔で応対していた。
心無い嫌がらせに傷ついただろうに、健気に笑顔を見せる美名に胸が痛くなった。