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eyes to me~ 私を見て
第47章 波乱のミュージックスタイル③
由清は笑いが止まらない。
「全く!失礼な奴だな――!真剣に取り組む人間を笑うたあ、お前の根性は峠の急カーブ位にひん曲がっているのではないのかい?えっ!?」
真理は最後にジャンプを決めると、美名の方にニカッと笑いかけた。
美名は言葉ではなく、拍手と笑顔で称賛する。
真理の目尻が下がる。
「この調子でやったるぜ――!イェイ!」
高らかに叫ぶ真理の頭を志村はギュウと抱きしめた。
「んぎっ!……オッサン……離せ、離せ――!」
「真理くん――!頼むわよ――!
……由清くんは、本番では笑いを堪えてね?」
「は……はいっ……ひっ」
由清は笑いで震えながら返事をした。