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eyes to me~ 私を見て
第48章 鮮烈なデビュー①
綾波の病室でも、プリキーの出番になってから皆テレビに釘付けになっていた。
「美名ちゃ――ん!」
「見てるよ――!」
三広と亮介が手を振るのを祐樹は呆れて見た。
「向こうに聞こえる訳でもあるまいし……」
「ううん、ひょっとしたら届くかも知れないわよ?ねえ、剛さん」
菊野は綾波の髪を櫛でそっととかした。
三広が、ん?とテレビの前で固まる。
「なんか……美名ちゃん様子がおかしくない?」
「え?」
亮介が目を凝らした時、画面はプリキーが話題になった例の合宿で撮った演奏の動画に切り替わった。
画面右下 に出演者の顔がワイプで小さく出ている。
「デビュー前にメンバーで撮影した動画をYouTubeにアップした途端、凄い反響があったらしいですね~!」
女子アナが美名の方に振ってくるが、美名は青い顔をして唇を震わすだけだ。
「どうした……美名」
真理が小声で囁き、美名の手を握るが、その手の冷たさにギョッとする。