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eyes to me~ 私を見て
第48章 鮮烈なデビュー①
「はい!そうです」
由清が代わりに答えると、ヤモリが聞いてきた。
「これは、プロデューサーの志村賢一さんと……もう一人……ああ、現在の”silent wolf”の庵原君が居ますねえ。
彼が最初はプリキーに居たんですね」
「はい……元は僕と真理と一緒にバンドを組んでたんです」
美名は、真理の手を強く握り締めながら、モニターに映し出される映像を見て震えていた。
プリキーは、本当は翔大がいる筈だった。
翔大は今居ない……
何故?
……それは……
美名は、合宿中に襲われた事を思い出してしまい、唇だけでなく頬も痙攣し始めた。
それに、後ろから西野の刺すような視線を感じてゾクリとする。
西野に言われた言葉が脳裏から離れない。
『元カレにヤられたんですって?』
(……何故……何故、未菜ちゃんまでが知ってるの……?)
『美名……っ』
自分を組み敷いて、激しく突き上げる翔大のぎらつく、しかし悲しい眼差しが突然蘇り、美名は叫び声を上げていた。
「イヤアアアア――――!」