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eyes to me~ 私を見て
第48章 鮮烈なデビュー①
直後、テレビ画面は突然、水色の背景に
"しばらくお待ち下さい"
の文字のテロップだけに切り替わった。
「お、お姉ちゃん?」
「お姉さんっ」
静岡の美名の実家では、テレビの前で桃子とマイカが驚愕する。
綾波の病室でも同様、三広と亮介が色を失って部屋中を歩き回る。
「何で?何かあったの?」
「志村さんに電話してみようか?」
亮介は志村に電話する。
「志村さん?……何かあったんですか?……え?美名ちゃんが?……そんなっ」
「……あの子、確かに様子がおかしかったな」
祐樹は綾波の側にしゃがむと、真剣な目で見つめた。
「おい……美名さんがピンチらしいぞ……
お前、こんな大変な時に何してんだ……」
「祐ちゃん……」
菊野が祐樹と綾波を交互に目を潤ませて見つめる。