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eyes to me~ 私を見て
第49章 鮮烈なデビュー②
「美名ちゃん……」
髑髏川は、そっと綺麗なハンカチを差し出した。
「あ――!猫さんっ!抜け駆けだ――!」
「何故にこんな良いタイミングでそんなあつらえたみたいなハンカチーフが出てくるんですか――!」
「しかも薔薇の刺繍入りコットン100パーのじゃないですか――!ひゃー!」
「今は、君達と漫才してる場合じゃないんだよ」
狐面達がキャアキャア騒ぐのを、髑髏川はギロッと睨んで黙らせ、美名に向き直る。
「……西野未菜に、何か言われてた?」
「……っ」
美名の表情が凍りついた。
「なぁにい?またあのぶりっ子女かよ!」
真理が志村を介抱しながら喚いた。