この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第49章 鮮烈なデビュー②
その光景を、西野は冷ややかな目で見ていた。
(ふん……今さら何をしたって無駄よ……せいぜい大失敗して恥をかくがいいわ……)
番組は、残すところボンバーダイアモンドを入れてあと五組の演奏の予定だった。
ヤモリは急遽スタッフを呼んだ。
ボンバーダイアモンドのトークをカットして、演奏が終わったら直ぐにプリキーの演奏を始める事、番組のエンドロールの映像は本日の出演者を一通り写す予定だったがそれを止めて、最後までプリキーを映す事を打ち合わせした。
スタッフは最初驚いたが、「無理」「できない」
という言葉は言わず、皆本気の表情でヤモリの言わんとする事を汲み取り、「自分達に出来る最善を尽くします」と言って各々の仕事に戻って行った。