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eyes to me~ 私を見て
第49章 鮮烈なデビュー②
髑髏川が屈伸をして呟いた。
「さて、僕らも向こうに戻ろうかな!」
「猫八さん……」
目を潤ませる美名に、髑髏川は親指をビシッと立てる。
「男は度胸!女は愛嬌なのだよ!……大丈夫!何とかなるよきっと!」
「頑張ろうね――!」
「また後で!」
ボンバーダイアモンドのメンバーは口々に美名に声をかけながら、暗黒は投げキッスをして戻って行った。
美名は胸が一杯になり、目を閉じて深く息を吐いた。
ーー早く、早く歌いたい。
力になってくれた皆の気持ちに、応えたい。
身体の奥底からメロディーが溢れだして、今にも叫び出したくなる位に心が震えていた。
「つまり……俺らが……本日のトリ?」
由清が、今気付いたかの様に絶句する。