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eyes to me~ 私を見て
第49章 鮮烈なデビュー②
「……!」
「よっ……由清――!サラリととんでもない事を言うなよ――!」
美名は息を呑み、真理が声を上擦らせた。
「まあ、そう言う事よね……あなた達のデビューに相応しい舞台よ!
ああ……私のデビューを思い出しちゃうわ……
私も初めてテレビで歌った時、いきなりのトリだったのよ~!」
志村は頬を紅潮させている。
今、ステージではベテランのアカペラグループが美しいハーモニーを響かせていた。
刻一刻と、自分達の出番が近付いている――
「さて、出番前にお化粧ちゃっちゃと直しましょうか!」
「あ、あの!」
美名はある事を思い出した。
「なあに?」
「少しだけ、電話してきていいですか?」
「良いわよ~!」