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eyes to me~ 私を見て
第50章 歌姫降臨
『雄々しく……雄々しく……雄々しくなりたいのに……♪』
テレビではボンバーダイアモンドの演奏が始まっている。
「わ!ヤバッ!もうすぐじゃん!電話――っ!桃ちゃん?……テレビ見てるよね?
え?もう出ないかと思ってマイカちゃんともう一度お風呂中――?……ぶっ」
三広はまたしても鼻血を噴いて倒れた。
「あらあら大変!」
菊野が三広を抱き起こし鼻にティッシュを詰め込んで行く。
「――とっ!あぶねっ」
三広の手から離れたスマホを亮介が床に落ちる手前でキャッチすると、かわりに桃子と話す。
「桃子ちゃん?ボンバーが今歌ってるけど、その後プリキーだよ!急げ――!」