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eyes to me~ 私を見て
第50章 歌姫降臨
「なあっ!俺、どっか変じゃないか?服からなんか糸がニャラーって出てない?鼻毛出てない?頭の毛跳ねてないか!?」
真理が由清の肩を掴み目をガン見して質問を浴びせる。
「大丈夫だって……頭は跳ねてるけど……それはそういうスタイルなんでしょ?」
由清はネクタイを注意深く調節しながら答えるが、真理に肩を揺すられる。
「か――!お前は何もしなくても王子様だからそんな風に余裕ぶちかまして居られるんだよ!
もうちょっと俺が安心出来て気分がウワア――!て上がる言葉をかけてくれよ――!」
「ち……ょ……と……気持ち悪く……なるから……揺らすな……」
「んも――!真理くん!落ち着きなさい!」
志村に叱られるが、真理はまだ由清を揺すって喚いている。