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eyes to me~ 私を見て
第50章 歌姫降臨
長い髪を愛らしいツインテールに結わえ、可憐なミニドレスを纏う姿と、ギターを力強く掻き鳴らす勇ましさとのアンバランスが強烈に視聴者の興味を引くだろう。
綾波自身も画面の中の歌姫に見とれていた。
「全く……お前は、どれだけ俺を惚れさせるんだ……」
思わず苦笑いをしてしまう。
眠そうにしていた野村も取り憑かれた様に見入っていた。
祐樹は真剣な眼差しでプリキーのパフォーマンスを見て、いつの間にか指がピアノを奏でる様に踊っている。
これは、ノっている時の祐樹の癖だ。
菊野は嬉しそうに、覚えたてのメロディーを口ずさんでいる。
「美名……最高だぞ……」
綾波はこれ以上は無い位の笑顔で呟いた。