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eyes to me~ 私を見て
第51章 Kiss in the moonlight

「お前にまだ話してなかったからな……」
綾波は頬をポリポリ掻く。
美名の頭の中では色んな疑問符と驚嘆符がぐるぐる回っていた。
「えと……つまりクレッシェンドの西くんと兄弟だけど実の兄弟じゃなくて……
西くんと似てるけど兄弟じゃなくて……でも兄弟で……えっと」
混乱している美名を可笑しそうに見て頭を撫でる。
「ふふ……ややこしいだろ。俺は……ややこしい男なんだよ」
「……ややこしくて、それに意地悪です……」
「意地悪だと?」
美名は頬を膨らませてそっぽを向いた。
「もっと早く……お母様だって教えてくれたら……や……ヤキモチ妬かずに済ん……んっ」
その言葉を言い終わる前に、綾波が美名の唇を奪った。

