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eyes to me~ 私を見て
第51章 Kiss in the moonlight



 綾波は美名を再び膝の上に抱くと、髪を撫でて頬にキスをした。
 目を閉じて、美名はこの上ない幸せを噛みしめる。
 愛する人が目の前にいて、触れられる幸せを。

「美名……見てみろ……お月様に何が見える?」

 綾波の長い指が満月を指す。
 胸に凭れて見上げると、月の中に不思議な模様が見える。美名には、どうしてもそれが兎には見えない。

「う――ん……もにゃもにゃしてて分かんない」
「何だそのやる気のない回答は……」

 額をコツンと軽く指で小突かれる。
 
「だってわかんない……」

 綾波は、ほほを膨らませる美名にキスをすると、月を見上げて静かに呟いた。

「俺も兎には見えんな……寧ろ、大魔人が手ぐすねを引いて姫様を拐おうとしてる様に見えるぞ」
「大魔人って……」

 子供っぽい発想に美名は吹き出した。


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