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eyes to me~ 私を見て
第11章 歌姫のlesson
「レッスンに行くのが、そんなに楽しみか?」

 綾波に後ろから抱き締められる。

「は、はい……緊張しますけど」
「まあ、相手は志村さんだからな。普通にしてればいいさ」
「無理だよ……だってあの大プロデューサーだよ?」

 今日は、プロデューサーの志村賢一との顔合わせを兼ねたレッスンに行く事になっている。
 志村はボイストレーナーでもあり、本当なら予約が二年先まで埋まっている位の人気なのだが、特別に優先して貰ったのだ。
 何だか申し訳なくなってくる。

「私、こんな感じで大丈夫ですか?」

 綾波は、美名を上から下まで見てから、くるりと回した。

「俺的にはもっと露出がある方が好みだが……レッスンだしその位が丁度いいだろう」

 そう言って、彼がスカートを摘まんで来る。
 美名は睨みながら、その油断のならない手をつねった。

「もうっ!」



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