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第53章 暴かれる秘密

『綾波様方で、灰吹美名様宛にお荷物ですが』
｢私……？はい、今開けますね｣

　美名はロックを解除しドアを開けて、受け取りのサインをした。

｢ご苦労様でした｣

　鍵を閉め、箱を見るが、全く知らない名前だった。

｢鈴木……花子？｣

　訝しげに思いながら、美名はちらりとリビングの様子を見るが、まだ騒ぎは収まって居ない。

｢懸賞とか……そういうのが当たったとか？｣

　寝室に入り、ガムテープを取り箱を開けた。
　一番上にあったのはバースデーカードだった。
　開けるとメロディーが鳴り出す。

｢灰吹 美名さま
　お誕生日おめでとうございます。
　この良き日に、あなた様に心ばかりの贈り物です｣

　美名はカードを読み上げる内に、蒼白になっていった。