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eyes to me~ 私を見て
第53章 暴かれる秘密

疑いと嫉妬の気持ちが次から次へと浮かぶ。
美名は身の置き所がないまま頭を抱えてベッドの上を転げた。
「嘘よ……こんなの!」
枕につっぷして、美名は絞り出す様に叫んだ。
どの位そうしていたのだろうか。
いつの間にか眠っていたらしい。
ふと額に暖かい物が触れて、美名は顔を上げた。
綾波がベッドに腰掛けて、額に触れて見つめている。
「つ……」
美名が名前を呼ぶ前に、綾波が物凄い力で抱きしめてきた。
「い……痛い」
「すまん」
少し力が弱まり、ほっとする。先程の事は夢だったのだろうか。
夢であって欲しいと願いながら訊ねた。
「皆は……?」
「さっき、やっと帰った……」

