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eyes to me~ 私を見て
第54章 擦れ違う恋人たち

真理が目を輝かせる。
「いや!はまじろうにはきっと瞬間移動能力があるのさ!分身の術とかさ~!」
「……あ~ハイハイ……そうかもね」
適当に相槌を打つ由清の肩を掴み、真理は熱弁した。
「何だよそのやる気のない返事は――!はまじろうと俺らはタッグを組んで一ヶ月キャンペーンするんだぜ?
その俺らが!はまじろうの神秘性を信じなくてど――するんだよっ!ええっ?」
由清はガクガク揺さぶられて目を白黒させた。
真理の肩がトントンと叩かれ、振り向くとはまじろうの立てた人差し指に頬がムニュと食い込む。
真理は固まり何秒かはまじろうと見つめあっていた。

