この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の

 もう一つ分かった事がある。
 綾波は、菊野によってある意味救われたのだという事。
 綾波からしたら叶わぬ思いだっただろう。だが、菊野という女性との出会いがあったからこそ今の綾波が在るのかも知れない。
 綾波は菊野と会って、初めて愛情という物に触れたのだ。
 美名は菊野に嫉妬するどころか寧ろ"ありがとう"と言いたい気持ちになっていた。
 烏の行水の如くシャワーを早めに切り上げ身体を拭き、秋色のワンピースをするりと身体に通し、髪を乾かして簡単にメイクをして鏡で自分の姿をチェックしてみる。
 よく綾波にくるり、と回されたものだ。
 その時の事を思い浮かべながら、自分でターンを決めてみる。

『まあ……悪くない』

 鏡の中に綾波の微笑みが見える。

「それだけ?……もっと何かないの?」

 拗ねた様に甘い声で聞くと、綾波は後ろから抱き締めて来て耳元で囁くのだ。

『世界中のどんな美女よりも、綺麗だ……』




/1955ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ