この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の

「美名ちゃん、そんな怖がらなくても大丈夫よ!それに今回の事は……私が迂闊だったわ……ごめんなさいね」
謝る志村に、美名はブンブン首を振る。
「そ、そんな……志村さんは悪くないです!」
「今まで色んな子達をプロデュースしてきたけど……私、正直プリキーの仕事が……あなた達と居るのが楽しくて堪らないのよ。
だから……楽しすぎる余りに、判断力が鈍っちゃってるのかも知れないわねえ……ホホホ」
「志村さん……」
志村の言葉が嬉しくて、美名の胸が熱くなる。
「お――い、オッサン、単にボケてきただけじゃねえのか~?」
真言が欠伸しながら言うと、すかさず志村に後ろから首を締められた。
「ぐぎゃあ……げふっ」
「うっふっふ……真理くん?微妙なお年頃の私にそれは禁句よ~!?」
志村は笑顔だが、首を絞めるその手の力の加減の絶妙さに真理は震え上がった。

