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eyes to me~ 私を見て
第56章 さよなら、私の

身体中が、鉛を背負っているかの如く重い。
ドアを開け、足を引き摺る様にして部屋の奥へ進む。
入社して五年が経つが、社長室に足を踏み入れたのは初めての事だった。
正面奥にデスクと一面ガラス張りの窓、大きな観葉植物。
未菜の姿が見えずに立ち尽くしていると、微かに呼ぶ声がする。
「……増本……さん……こ……っち」
「未菜……!?」
声のする方向にもう一つドアがあった。
増本は深呼吸をして静かにノブを回し、目の前の光景に息を呑んだ。
ドアを開け、足を引き摺る様にして部屋の奥へ進む。
入社して五年が経つが、社長室に足を踏み入れたのは初めての事だった。
正面奥にデスクと一面ガラス張りの窓、大きな観葉植物。
未菜の姿が見えずに立ち尽くしていると、微かに呼ぶ声がする。
「……増本……さん……こ……っち」
「未菜……!?」
声のする方向にもう一つドアがあった。
増本は深呼吸をして静かにノブを回し、目の前の光景に息を呑んだ。

