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eyes to me~ 私を見て
第57章 さよなら、私の②



 スマホを胸に抱いて、逸る心臓が少しでも鎮まる様に深呼吸する。何の効果もなく鼓動は速まるばかりだ。

 ――ずっと声を聞きたかった。けれど勇気が出なかった……
 でも、もう我慢が出来ない……
 今、私が思っている事、全部剛さんに話したい。
 そして剛さんの気持ちを知りたい――

 震える指で画面をタッチし、綾波の番号を呼び出し、触れる。
 第一声、何と言えば良いのだろうか。
 あの低い涼やかな声を聞いたら、泣き出してしまうかも知れない。
 それでも、受け止めてくれるだろうか……

 目を閉じて耳に全神経を集中させる。そして聞こえてきた機械的なアナウンスに身体を強張らせ、スマホを落としてしまった。

『……お掛けになった番号は、現在使われておりません……番号をお確かめになって、もう一度お掛け直し下さい……お掛けになった番号は……』


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