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eyes to me~ 私を見て
第57章 さよなら、私の②

「だろ?……だったら、テンパって泣くより何か良い方法を考えよーぜ!」
「う……よ、良い方法って」
真理は腕を組み小難しい表情を作った。
「大体さあ……携帯が通じないって……ひょっとしたら水没させた~とか落としてバキバキになった~とか……単純にそういう事かも知れないじゃんか」
「……剛さんは、そんなそそっかしくないし……」
「そんなの、分からんじゃねーか!」
「やっぱり志村さんか岸さんに聞いた方が早いかな……」
岸智也の連絡先は知っているが、そんなに話した事も無いし、彼に聞くのは何となく気後れがする。
となると志村の方が話し易いが、煙に巻かれる様な気もする。

